椅子は日々の生活で欠かせないもの。パソコンに向かうとき、のんびり座って読書したりテレビを見たりするときとでは姿勢が違うように、使う場所やその目的によっても、ぴったりなデザイン、おすすめの家具は変わってきます。今回はおすすめの椅子セレクションと題して、いろんなシーンに合った椅子をあれこれご紹介します。気になる椅子、見つかるでしょうか。
書斎で使う椅子を選ぶときに大切なことは、体に合った座面と机の高さ。実は、書き仕事をするときと、キーボードを使うときとでは、最適な机の高さが変わってくるのだとか。また、座面の形や高さによっては太ももの血行を悪くすることもあるため、注意が必要です。長時間書斎で作業する場合には、高さ調整ができることはもちろんのこと、アームレスト付きがおすすめ。ちょうどよい位置にあるひじ掛けは、腕の負担を軽減してくれます。机の高さが体に合ってない場合には、足置きを使ってデスクチェアを調整するといいですよ。
シンプルな家づくり、ミニマルインテリアのダイニングを目指すのであれば、スケルトンな家具を取り入れてみることをおすすめします。こちらのダイニングルームは、フランスの建築家・Thibaudeau Architecteが手がけたもの。白を基調としたインテリアに透明な椅子を組み合わせています。頭上のランプシェイドもオレンジ色の透明なので、家具や小物が視界を遮ったり主張しすぎたりせず、コンパクトにまとまった印象に仕上げることができます。
長く座ることを考えた椅子選びも大切ですが、ちょっとしたときに腰かけたり荷物を置いたりする場所としての椅子を置くこともとてもおすすめ。例えば、玄関先に小ぢんまりとしたスツールがあると、出かける前にちょっとバッグを置いたり靴を履くときに座ったりが可能。子どもや介助が必要な人の靴を履かせたりするのにも便利ですね。忘れ物をしないように、前もってここに準備しておくという利用方法もアリ。意外に使えるアイデアです。
小さな子どもを遊ばせたり、ごはんを食べさせたりするときにあると便利なのがキッズチェア。ここが自分の場所と認識してもらえると、例えばおとなしく席についてくれたり、Reading nookのように読書をする場所として結び付けたりしてくれるかも。座り心地がよく、喜んで使ってくれるような家具を選びたいですね。こちらは動物をモチーフとした子ども用の椅子。ころんとした形はとても座りやすそう。大人でも使える造りとなっているため、ちょっと座るときやインテリアアクセントとしても素敵。大人になるまで思い出と共にずっと使い続けられるといいですね。
長く座る必要はないけれど、あるとちょっと便利、というシーンでは、スツールを取り入れるのがおすすめです。背もたれのないすっきりとした形状は、こんな用途にぴったり。座面が座りやすいように削られたシューメーカーチェアと呼ばれる木の椅子で、安定のよさを考えての3本足。例えば、入浴後にスキンケアをするときや髪を乾かしたりするときによさそうです。自然の素材と柔らかな形状が、いろんなインテリアにマッチすること間違いなしです。
ゆったりとくつろぎたいときのための椅子は、座り心地のよいものを選びたいですね。こちらの椅子は、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェア。1929年にデザインされたとは思えないほど、今でもとてもモダンでどんなお部屋にもしっくりなじむデザイナーズチェアです。近年では意匠権が切れたため、リーズナブルなリプロダクト品が出回っているようですが、座り心地を比較すると、やはり正規品の方が上を行くようです。上質のリラックスタイムを求めるなら、こんな素敵な椅子がひとつあるといいですね。