収納をどうするかは、部屋づくりにおいてとても大きな問題になります。棚が大きければなんでも入るような気にはなりますが、それだけではおしゃれなインテリアにはなりませんよね。スタイリッシュな空間を目指すのであれば、物をどう収めるかが大切。今回はすっきりとした部屋にするためのおしゃれな収納技について考えていきます。意外なアイデアやデコレーションとしての棚など、いろいろな観点から実例をご紹介します。
部屋の大きさによって、収納や家具にさけるスペースはずいぶんと変化してきます。例えば一人暮らしのワンルームだと、幅を取る大きな家具はなんとか工夫して、快適な空間にしたいもの。ロフトベッドはそうした場合によく使われる手段です。でも、こちらのベッドはさらに多機能つき。日中はソファとして夜はベッドとして使えます。さらに、ベッド下には大きな引き出し。ヘッドボードにはニッチがあり、さらに扉付きの収納棚。ベッドを囲む縦の枠は、本棚として使用が可能で、右端の壁は、引き出すとハンガーパイプのついたクローゼット。これほどまでの多機能かつおしゃれな大容量収納家具は、他になかなか見つからないのでは?
物を収納するための方法は、ざっくり分けると2つ。見せるタイプと隠すタイプです。扉付きの棚は、中の物が隠れるため、すっきりした見た目に。逆にオープンな棚は、中が見えるため雑多に見えることもあるかもしれませんが、アレンジ次第ではスタイリッシュに見せることも可能です。こちらのリビングでは、サイズも色も異なる箱がパッチワーク的に重ねられたような棚が使われています。収納されたものもさまざまですが、箱の色の組み合わせがポップでとても個性的。シンプルなお部屋に楽しいアクセントとして彩っています。
ここ数年特に地震が頻発しているため、家に置く棚は、作り付けか空間にぴったり合わせたようなサイズ感のものが安心かもしれません。こちらは壁面にジャストサイズで作りつけられた棚です。真っ白なので、とてもシンプルな印象ですが、よく見ると棚板がところどころ斜めになっています。中に収めるものの色彩によって、壁が彩られていく様子は、まるで構造主義の絵画を見ているような感覚に。白い壁、白い棚だからこその楽しみかもしれませんね。
キッチンは、どんなご家庭でも食材のストックや調理器具などで、収納がいくらあってもありがたいのではないでしょうか。最近のユニットキッチンでは、調理台の上下にたくさんの作り付けの棚や引き出しがあるものが多いかもしれませんが、それでもよく使うスパイスなどの調味料はすぐ取り出せるところにあると便利ですよね。見えるところに調味料を並べるのであれば、絶対的におすすめなのが形の揃った容器を使うこと。こちらのように、圧倒的に見た目がすっきりとしておしゃれに見えます。
棚は必ずしも物を詰め込むだけのものではありません。例えばこちらは、浜松のデザイナー・Yu Matsuda Designの手によるThin shelf。端面の幅が3.5㎜という薄型の壁掛け型シェルフです。まるで額縁のように壁に空間を切り取るような棚には、お気に入りの小さなオブジェや小ぢんまりとした野の花を生けた小瓶など、ミニマルに飾りたいですね。お部屋の雰囲気に合わせて、色も選べそうですが、こちらのようにサイズの異なるものをランダムにかけてみるのもおしゃれかも。。