アーチで魅せるラグジュアリーな住空間

前面道路に沿ってゆったりと計画された本住宅。その外観はシンプルながらも、異なる四角の建物がバランスよくセットバックしていく奥行ある見た目です。白とコンクリートが織り成す外壁は上品で落ち着きのある雰囲気です。前面のガレージによって住居スペース建物と外部の緩衝となるような配置です。

リビングから奥へつながるダイニングの大空間。そこには壁面の大理石仕上げや質感を強調するような間接照明、深い色調の木製家具。素材や色味を楽しむように空間いっぱいに広がります。大空間にリビング、ダイニング、キッチンが一体となったといえども、充分な距離感を持ったゆとりを感じることができます。家族が一つの空間に居ながら異なるアクションとコミュニケーションが同時にかなう場所です。

天井のアーチ型部分に光る照明が印象的なダイニングエリア。大空間に映えるそのアーチによって滑らかな柔らかさと奥行を演出してくれているようです。ダイニングテーブルの上、ペンダントライトはシンプルな空間へポイントとなるように華やかでゴージャスな装飾です。

リビングを見通せる吹き抜け、ここにも緩やかなアーチが施されています。吹き抜けは風や採光を取り込むだけではなく、その見た目にも開放感を得ることができます。アーチのかかった吹き抜けは二階から見下げても一階から見あがてもその柔らかさと視点を楽しむことが出来ます。

大開口と接続するのは白いタイル張りの気持ちいいテラス。周囲を外壁に囲まれながらも閉塞感を感じさせないのは、所々にバランスよく植えられた植栽や、外壁の高さのズレがリズミカルに空間を演出し、何よりも大きな空を気持ちよく見通せる視界の良さが大きな効果を生んでいるのかもしれません。日常の風景を少し遮る事によって外部からの視線を外し、太陽の光と風を爽快に取り込むテラスは、家族のためのちょっとした贅沢なひと時が過ごせます。