混構造とは?そのメリット・デメリットまとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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混構造という言葉を聞いたことがあるでしょうか?建物の造りには大きく分けて木造、鉄筋コンクリート造、そして鉄骨造がありますが、どれもメリット・デメリットがあり、どの造りで家を建てていこうか迷われる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、そうした方にもう1つの選択肢となる混構造についてその特徴やメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

混構造とは

混構造とは、複数の構造・構法を組み合わせる構造のことで、住宅においては下階を鉄筋コンクリート造、上階を木造で建てる混構造が多く見られます。木造や鉄筋コンクリート住宅の欠点といっても、それぞれ長所短所を持っており、混構造によってそれらのメリットを活かした住まいづくりをしていくことが可能となります。次からは、住宅で一般的な鉄筋コンクリート造と木造の組み合わせの混構造についてのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。


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メリット1:鉄筋コンクリート造の堅牢さ

混構造のメリットとしてまず挙げられるのは、鉄筋コンクリート造の堅牢さを住まいに取り入れることができる点です。鉄筋コンクリートは耐震性や耐火・防火性をはじめとして災害に強い性能を持っていることから、地震や火災、台風や水害にも強い家となってくれます。さらには、柱のない広いスペースをつくることができるため、1階を鉄筋コンクリート造にして複数台の駐車スペースを設けるプランニングも可能にしてくれます。

写真:金子建築写真室


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メリット2:木造の温かみ

鉄筋コンクリートは様々な優れた性能を持っていると同時に、デザイン性の高い住まいにもしてくれますが、中にはコンクリート住宅の欠点として空間自体を冷たいと挙げる方もいるでしょう。そうした際に混構造であれば2階部分に木の温かみや居心地良さを感じることができる空間を設けることができる点もメリットとして挙げられます。こちらのKEITARO MUTO ARCHITECTSが手掛けた住まいは、1階に加えて2階の途中まで鉄筋コンクリート造となっていますが、家の中ではコンクリート住宅の欠点といえるような冷たい素材感を木の温かみを加えることで、様々な雰囲気の異なる魅力的な空間が生み出されています。


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メリット3:優れた防音性

静かな住環境を手に入れたいという方には、鉄筋コンクリート造の優れた防音性も大きなメリットとなるでしょう。上下の階や隣家の間での生活騒音に悩まされることもありませんし、楽器の使えるスタジオなども設けることが可能となります。また、こちらの住まいのように、バスが通るような交通量の多い幹線道路沿いに敷地を持つ場合、その道路に対して鉄筋コンクリートで閉じることで騒音に悩まされることなく、快適に過ごしていける住まいとすることもできます。騒音対策については、「もう音に悩まされない!自分でできる騒音対策」も参考にしてみて下さい。

敷地を生かしたダイナミックな外観

RC造+木造でつくられるこちらの住まいは、そのダイナミックな外観が大きな魅力の一つです。RC造ならではのパノラマの大開口部と傾斜地の特性をメリットとして生かしたスキップフロアの室内空間はリズミカルな印象を加えます。限られた敷地の中に2台の駐車スペースを持つビルトインガレージも素敵ですね。クレジット: 名古屋設計事務所 スレッドデザインスタジオ コートハウス

コンクリート住宅の欠点を上手くカバーするゾーニング

こちらもRC造+木造でつくられる住まい。コンクリート住宅の欠点として湿気が多い点が挙げられますが、こちらはRC壁とガラスの仕切りで外からの視線だけでなく、風通しや湿気を上手くコントロールするユニークな空間分節のアイデアが用いられています。室内は、コンクリートの素材感と木の組み合わせで、シンプルな素材感を露わに見せ、質感の豊かな空間を演出しています。

クレジット: 写真撮影:平桂弥(studioREM)

メリット4:変形地や傾斜地での計画がより自由に

住まいを建てる土地探しをしていると、どれもが平らで四角い敷地というわけではありません。中には三角地であったり、狭小地であったり、高低差の大きい急な斜面となっている土地もあります。そうした土地で木造だけで建てていくとなると、構造的な制約が大きくなってしまい、自由な家の形やプランニングを実現できない可能性が大いにあります。しかし、下階が鉄筋コンクリート住宅の欠点を上手くカバーする混構造であれば、そうした厳しい敷地条件でもより自由な家づくりを可能にしてくれます。

写真:Kouji Okamoto

デメリット:コスト・施工面

こうした多くのメリットを持つ混構造ですが、もちろんデメリットも持っています。下階が鉄筋コンクリート造となる住宅の欠点として、家全体を木造で建てるよりも建設コストが高くなる点が挙げられます。複数の異なる構造で建てていくため、設計や施工がより難しい構造になります。特に異なる構造が接する部分は丁寧な設計や施工が必要となることから、混構造の家づくりを考えている方は、混構造の設計の知識や経験が豊富な建築家を探してみるといいでしょう。

【建物の構造については、こちらの記事でも紹介しています】

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