寝室は人生の三分の一を過ごす場所ですから、少しでも快適で、自分の好きなインテリアにしたいですよね。個性的なカラーコーディネートにも挑戦したくなりますが、寝室にカラフルな色使いを取り入れるときにはちょっとした注意が必要です。今回お届けするのは、寝室に強い色を取り入れるときにやってしまいがちな5つの失敗です。上手に色を組み合わせて、睡眠の質を高める心地よい寝室をつくりましょう!
一般的に、交感神経を刺激する赤、活動的な印象を与える黄色、興奮を誘う紫、ダークグレーや黒など気持ちが沈む無彩色は、寝室にあまり適さない色といわれています。いっぽう寝室向きの色としては、神経に落ち着きを与える青、自然を連想させ、気持ちを穏やかにする緑などがあります。
寝室に鮮やかな色を何色も使うのはおすすめできません。インテリアにおけるカラーコーディネートはひと部屋あたり3色の色使いに抑えるのが基本で、それ以上の色を使うと部屋のなかが雑然と見えてしまうからです。休息の場である寝室は、個性が光るなかにもできるだけゆったりとリラックスできる空間にしたいものですよね。
寝室のベースカラーに強い色を使わないようにしましょう。カラーコーディネートには広い面積を占める床・壁・天井などのベースカラー、ベッドリネンやカーテンなどのファブリック類など部屋の印象を決めるアソートカラー、小物や絵画など空間にメリハリを与えるアクセントカラーが用いられます。
色の割合をベースカラー70%、アソートカラー25%、アクセントカラー5%とすると、インテリア全体のバランスが良くなるといわれています。
色の選び方とそれらの配色次第で、寝室の雰囲気が変わります。ベースカラーをビビッドな色にすると、カラーコーディネートのバランスが崩れるだけでなく、安眠の妨げにもなりかねません。
ベースカラーの色では、天井に特に注意しましょう。天井はベッドに横になったとき常に目に入ります。天井はどうしても隠すことができないので、天井の全面に強い色を使わないようにしましょう。特に寝室があまり広くない場合、天井に強い色を使うと空間が狭く感じられることがあります。
子どもの頃、和室の天井の木目が人の目や顔に見えて眠れなくなったことはありませんか?目から入る情報は意外と大きいものです。天井に柄のあるクロスも避けた方が無難でしょう。天井の色には無地のオフホワイトや茶系などを選び、入眠前に受ける刺激をできるだけ少なくします。
ベースカラーと同様、アソートカラーも壁や天井の全面に強い色を使うのは避けた方が無難です。アソートカラーはメインカラーともよばれ、寝室の個性を決める中心の色となります。好きな色が強い色調で、でもどうしても取り入れたいというときは、アクセントクロスで壁の一部の色を変え、アソートカラーとして取り入れるとよいでしょう。