黒は個性の強い色です。暗い、重い、硬い… というややネガティブなイメージが強いのも事実ですが、ファサードに黒を使った場合、住宅は他には無い存在感を発揮します。今回はファサードに黒を使用することでモダンに洗練された住宅5軒をお届けします!
宇佐見建築設計室が手掛けたのは現代的な和スタイルを感じさせる住宅。ファサードのマットな黒が印象的です。面が強調されたフラットな構成に大きな開口部、ミニマルなテラスや明るくナチュラルな木材を使用した室内が鮮やかなコントラストを作っています。大人によく似合う落ち着きと深みを感じさせる黒の住宅です。
金属を使用したこちらのファサードはややシアーな光沢のある黒。正方形の開口部や白の使い方によってすっきり洗練された雰囲気となっています。実はこちらの住宅総工費1.810万円というローコスト住宅!黒が持つ”重い”イメージが、建物に重厚感を与えチープに見せません。
雪に閉ざされ、世界がモノトーンに染まる冬の北海道によく似合うこちらの住宅。手掛けたのはTAC一級建築士事務所です。幅の長い平屋建築はそれだけでも存在感がありますが、黒いファサードに真っ白な雪が積もった様は、まるで幻想的なモノクロ映画の世界に迷い込んだようです。他の色では出せない雰囲気だと思いませんか?
”黒”と一括りにしても色々な”黒”があります。こちらのファームハウスをベースにしたような切妻屋根の住宅は、黒いファサードでもどこかほっこりのどかな雰囲気をまとっています。それはラスティックな質感を残した杉板を外壁に使用しているから。小高い場所にある敷地と敷石のアプローチも演出効果大!